小菅村は自然豊かな村です。多摩川の源流である小菅川は、水面がエメラルドグリーンに輝き、ヤマメが泳ぐとてもきれいな川で、夏には飛び込んで遊べます。そんな川を村民たちは下流域の人たちのために大切に守ってきました。
都市に住む人たちにとって、身近な川とはどんな印象でしょうか。ゴミが放置された河川敷、濁った川、、、。川の色は何色でしょうか。
上流の村民たちが下流域の人たちのために大切にしてきた川はどう扱われてきたのでしょう。
また、今の時代、壊れたら買うことが当たり前で利便性を求め、次から次へと最先端を追い求めます。しかし小菅村の暮らしの中には、シンプルだけれど積み上げられてきた歴史があります。”受け取る”ではなく、自分たちで”つくりだす力”があるのです。
題名の「DROP.」はそんな暮らしから生まれる学びを多摩川源流の村から生み出されるひとしずくに表しました。
私は写真のプロではありません。人に何かを伝えることだって得意ではありません。そんな私にとって写真はコミュニケーションです。
みなさんに新しい遊びの場や、学びの場を伝えたいというその一心で写真展開催を決意しました。
小菅村との出会い、小菅村での出会い、そしてこれから小菅村を通して出会う皆様との出会い、すべてに感謝して。
きっともっと知りたくなる、行きたくなる小菅村を届けます。
井口春海(20)