作品コメント

 

小菅村は自然豊かな村です。多摩川の源流である小菅川は、水面がエメラルドグリーンに輝き、ヤマメが泳ぐとてもきれいな川で、夏には飛び込んで遊べます。そんな川を村民たちは下流域の人たちのために大切に守ってきました。

都市に住む人たちにとって、身近な川とはどんな印象でしょうか。ゴミが放置された河川敷、濁った川、、、。川の色は何色でしょうか。

上流の村民たちが下流域の人たちのために大切にしてきた川はどう扱われてきたのでしょう。

 

また、今の時代、壊れたら買うことが当たり前で利便性を求め、次から次へと最先端を追い求めます。しかし小菅村の暮らしの中には、シンプルだけれど積み上げられてきた歴史があります。”受け取る”ではなく、自分たちで”つくりだす力”があるのです。

 題名の「DROP.」はそんな暮らしから生まれる学びを多摩川源流の村から生み出されるひとしずくに表しました。

 

私は写真のプロではありません。人に何かを伝えることだって得意ではありません。そんな私にとって写真はコミュニケーションです。

みなさんに新しい遊びの場や、学びの場を伝えたいというその一心で写真展開催を決意しました。

 

小菅村との出会い、小菅村での出会い、そしてこれから小菅村を通して出会う皆様との出会い、すべてに感謝して。

きっともっと知りたくなる、行きたくなる小菅村を届けます。

 

作家プロフィール

井口春海(20)

1998年東京都府中市生まれ。東京都立高校卒業後、2016年、東京農業大学地域環境科学部森林総合科学科に入学。多摩川源流大学プロジェクトにて小菅村と出会う。基礎、応用コースを終え、現在エキスパートコース受講。有志団体である源流放課後の会所属。2017年は小菅村旅雑誌「DROP.」を作成、販売。
幼い頃、祖母が暮らす熊本県天草諸島で、自然の中で暮らすことの楽しさを実感。特に湧水など水が大好きで、将来は水の綺麗な地方で地域を発信できる仕事につくことが夢。現在、小菅村にて村民の方々とお米つくりや畑作業、ワサビ田作業などで様々なことを学ぶと同時に、水が綺麗な地方をまわる旅をつづけ、将来住む場所を模索中。
趣味は、写真、湧水めぐりの旅。今年の目標は無人島サバイバル、美味しいお米でお餅つき。海より山派。
instagram:secondsea721
twitter:@DROP03327737
facebook:井口春海